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2019/1/11 松阪飯南ウィンドファーム発電所 環境影響評価準備書に対する意見聴取会@飯南産業文化センター

こんにちは。松阪市の海住さつきです。

2019/1/11

松阪飯南ウィンドファーム発電所 環境影響評価準備書に対する意見聴取会が、

飯南産業文化センターで開催されました。

12月に開かれた聴取会が、周知不足で大失敗だったため、

仕切り直しの開催となった今回、

陳述者は12人、傍聴者は53人と、納得できる人数がそろい、

会場は熱気で暑く、途中で暖房温度を下げる事態に。

 

これまで、何度か開かれている事業者主催の説明会で質問に立った人たちが、

陳述者として勢ぞろい。

陳述者は、名前、所属など個人情報は、言わなくてもよいというルールでしたが、

ほぼ全員が名前、住所、所属を名乗り、

体を張っての陳述。

内容も、ほぼ、全員が事前に原稿を提出しており、

項目にわけて発表するなど、

内容の濃い会となりました。

 

ほとんど出席者のいない前回は、

県の担当者も気合が入らず、

何のための聴取会が誰にもよくわからない感じでしたが、

今回は、

「できる限り、幅広く意見を聴取する」

という目的が明確になっており、

制限時間いっぱい使って発言するよう、担当者の方から促すなど、

終始、住民側の目線に立って進行しようという努力が端々に見られ、

2時間があっという間に過ぎていきました。

おそらく、今回は、陳述者も傍聴人も、みなさん、満足して帰られたのではないかと思います。

 

ただし、事業者に対しての怒りは収まらず、

住民の怒りを一言でまとめると、

 

「どうして、再三にわたり、環境破壊に対する不安を訴える住民に真摯に答えようとしないのか?」

 

土砂災害、地下水、低周波、シャドーフリッカーなど、

さまざまな環境の不安に対して、

どの説明会でも質問が出ているにもかかわらず、

 

「検討します」

 

の一言で済ます回答ばかり。

科学的なエビデンスもないのに、

「問題はない」と無責任に答える姿勢に、

住民の不信感は高まり、

今回、会場に来ていた人たちの信頼感を得る可能性は、

限りなく低いと思います。

 

陳述人の一人が、

「事業者がころころ変わる中で、私たちは何度も何度も、同じ内容の説明会に出席してきたが、満足のいく回答が得られなかったため、疲弊している。もうこの問題には終止符を打ちたい」

と述べていらっしゃいましたが、

本当にその通り。

「説明会を開いた」という記録を残すためだけに、不毛な説明会を重ねてきたと言われても仕方がない、

そんな徒労感が残る風車問題。

 

この件で、

地元の方たちは、

署名活動に奔走したり、自治会で視察に行ったり、

相当なエネルギーを使っています。

積極的に賛成の住民はいないけれど、

風車問題を知らない、あるいは、関心がないという住民と、

絶対反対という住民の間の温度差が、

地元に緊張感をよんでいるのも事実であり、

 

「もうたくさんだ。早く終わらせてほしい」

 

というのが、

事業者につきあって、数々の説明会に参加してきた住民たちの本音です。

 

1月17日午後1時半から、

津市のJA三重健保会館で開かれる「県環境影響評価委員会」で、

最終的に知事への答申がまとめられる予定。

傍聴自由なので、

平日の昼間ですが、お時間許す方はぜひお越しください。

傍聴席が埋まっていると、会議も白熱しますので。

私も傍聴する予定です。

 

海住さつき

 

<松阪飯南ウィンドファーム発電所 環境影響評価準備書に対する意見聴取会について過去のブログはこちらです>

海住さつき 1月11日白猪山風力発電について意見陳述します(5番目なので19:50頃)

海住さつき 松阪飯南ウィンドファーム発電所に係る環境影響評価準備書について、意見陳述します。

海住さつき 白猪山 風力発電に反対します