こんにちは。松阪市の海住さつきです。
自治会といえば、
・役員のなり手がいない(ので、ご高齢の方が何年も役員を引き受けていらっしゃる)
・住民協議会と自治会の役割があいまい(役員兼任が多く、会議が多すぎて負担になっている。一部では住民協議会不要説まで出ている)
・自治会に加入しない世帯が多い(松阪市は加入率が年々下がって、70%くらい。)
今すぐ、解決すべき課題山積ですが、
実は、すべての自治会が直面していて、市民生活に直結した最大の問題は、
ごみ問題。
ゴミといえば、「分別」。
燃えるゴミ、燃えないゴミに始まり、
今では、
プラ、プラ容器、ビン(色別に分ける)、金属、資源ゴミなどなど、
「ゴミカレンダー」を見ると、
毎日、何かのゴミの収集日で、とても覚えきれません。
我が家でも、資源ゴミなど、月に1回しか収集しないものに関しては、
もしも出し忘れて、あと1か月自宅で保管になるのがショックなので、
カレンダーに〇をつけ、
日付を書いた紙をゴミ袋に張り付け、
前日夜には玄関に並べて置いておく、という念のいれようで、
それでも、年に数回、出し忘れて、
ゴミを保管しておくスペースがないため、家の中が片付かず、ゆううつな日々を送るという事態に。
市民の方にお話をうかがうと、
分別よりも深刻なのが、
ゴミ集積所問題。
団地を作った時に、鍵のかかるゴミ集積ボックスを設置した自治体はいいのですが、
適当な空き地がなく、
誰かの家の前にゴミを出すしかない地区も多く、
当然、誰の家の前に出すのか?問題が持ち上がります。
交代ですべての人の家の前をゴミ集積所にすることができればいいのですが、
道路の関係で、
特定の家の前に決まってしまうところも多い。
交代で、ゴミ収集車が行った後のお掃除はしていますが、
日中留守の家も多く、
結局、ゴミ集積所の前の家の人が、仕方なく掃除するしかない。
自宅の前にゴミが山積みになり、臭うし、ゴミは散らかるし、
カラスの害もあるので、当番の人が掃除するまで待っていられない。
小さなことですが、ゴミが散らかるというのは本当に不愉快なので、
不満がたまります。
また、分別しないで、いろんなゴミをごちゃまぜにして出すと、
回収してくれません。
集積所に残されたゴミ袋を回収し、分別しなおすのは、結局は自治会の仕事。
我が家も、2年間、自治会長をさせていただいた期間中は、
資源ゴミ回収の日にはいつも出て行っては、
回収されなかったゴミ袋を開けて、分別をやり直し、
次の回収日まで自宅で保管していました。
ゴミを出す時間も、多くの自治会では、
朝8時と決められています。
前日の夜から出しておくと、カラスの被害に合うからですが、
よその地区の人がゴミを投げ込むことも多く、
そういう人は時間を守らないので、
夜中にゴミが荒らされ、
朝、ゴミを出しに行ったら、すでに道路にゴミが散らかっていることも多いです。
昔は家が数軒しかなかったけれど、
最近、どんどん家が建っている地区では、
ゴミ集積所からゴミがあふれ、
大変なことになっています。
昔のゴミの量と今のゴミの量が違うのに、
昔のゴミの量に合わせてゴミ集積所を作っているのがいけないのですが、
一度決まったことは、なかなか変更しようということにはならないので、
そのままになっているケースが多い。
このように、ゴミ問題は、
分別だけではなく、
集積所の場所、カラスの害、掃除当番など、
本当に細かい問題山積で、
「何とかしてほしい」という悲鳴が各地で起こっています。
今のところ、
住民の方のマナー向上を呼び掛ける作戦(分別しましょう、時間をまもりましょう)が取られていますが、
それには限度がある。
きれいな街を保つためには、
住民の皆さんがめちゃくちゃ大変な努力をしなくても、
みんながちょっとずつ気を付けるだけでいいような仕組みを作るべき。
観光地に行くと、
ものすごく人手が多いはずなのに、
まちがとてもきれいなところがあります。
そういうところでは、
人が多ければゴミが出るのは当然というところからスタートし、
例えば、燃えるゴミは毎日回収するとか、
常に、清掃車が街を回っているとか、
ゴミ掃除の職員をたくさん配置しているとか、
何かの工夫がある。
もちろん、お金もかかりますが、
まちがきれいであるということ自体に価値があると思えば、
それなりのお金を投入しても、投資になり、いつか回収できることになります。
ゴミ問題。
本気で取り組んで、街をきれいにしよう。