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#農業政策 獣害対策は死活問題

こんにちは。令和元年松阪市長候補、海住さつきです。

松阪市の中山間地域で今、一番深刻な問題のひとつ、

「獣害対策」。

 

都会の人にとっての「獣害対策」は、

「クマ対策」。

時々、「クマが出た!」というニュースが全国ネットで出て、大騒ぎになっているけど、

たいてい、地元の猟銃会の人が出てクマを鉄砲で撃って一件落着。

クマかわいそう~、

でも、もし、自分の家の近所に出たらやっぱりこわい~、で終わり!が、

都会の人の反応だと思う。

 

でも、日本の田舎を苦しめている「獣害対策」は、

本当はもっとずっと深刻で、

獣害対策に疲れて農業をやめていく人がどんどん増えているのが実情。

 

農業にとって「獣害」とは、

いわば、ガン細胞のようなもの。

放っておくと、

日本の農業、

日本の田舎、

日本の自然は滅ぶと思う、マジで。

 

私は、三重県松阪市という「田舎」の市長選挙に立候補しました。

松阪市は、東京23区よりも広い面積。

名古屋市が二個分、すっぽり入る大きさ。

その広い松阪市を、一人でずーっと全部回って、

わかったことは、

「農業が衰退していく理由のナンバーワンは、

実は、獣害である。

獣害対策なくして、農業振興なし」。

 

獣害って何?

獣害対策って、何が難しいの?

そんな人に、

ぜひ、この本を読んでほしい。

 

『女性がやればずんずん進む 決定版 獣害対策』井上雅央著 農文協

 

これは、単なる「獣害対策ノウハウ本」ではありません。

まず、タイトルにある「女性がやれば」の「女性」ですが、

これは、性別の「女性」を意味しているわけではありません。

あえて、「女性」とうたっていますが、

女性=既成観念にとらわれないやわらかい頭の人のこと。

獣害対策はどうしても「男」原理で行われていて、

それは例えば、

「行政にある程度やってもらわないと」

「とにかく補助金くれ」

みたいな発想。

これって、獣害対策に関わらず、

今の地方政治をダメにしている大元の考え方だと思うんです。

他力本願、国頼み、補助金頼みの点で。

 

とにかく、読んで損はしないおもしろい本だから、

いっぺん手にとってみてほしい。

抱腹絶倒間違いなし!

でも、書いてあることは、ひとつひとつが珠玉のアイデア。

農家のおかあちゃんたちが、

何とかしなきゃ!と立ち上がり、

本音でぶつかって編み出した方法がてんこ盛り。

これを実践すれば、

日本の農業はよみがえると、

農業は素人の私には思える。

 

日本の地方都市の元気のもとは、

まちがいなく、農業だ。

農家のおじちゃん、おばちゃんたちと、

元気な畑をつくっていきたいと本気で思っています。

 

松阪市 海住さつき