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海住さつき 令和元年松阪市長選挙 15,049票の軌跡 (5)辻立ちの服装問題

こんにちは。令和元年松阪市長候補、海住さつきです。

街頭での辻立ちを始めて、

すぐに直面したのが服装問題。

最初は、スーツでした。

30分くらい立つだけなら、これでもいけるのですが、

長時間となると、スーツではいろいろと不都合が。

  • まず、色が地味。白だと完全に建物の壁の色と同化して、人が立っていること自体わからないから危険だとの指摘が山のようにあった。
  • スーツ着ていると、腕が上がらず、手がうまく振れない。
  • 街角でストッキング姿はいろいろとダメ。足が日焼けする。虫にさされる。ストッキングが伝線する。そして、「足を出している」ことに対するブーイングがすごかった。
  • スカートだと、風がふいた時、スカートがめくれる問題発生。
  • そして、何より、スーツでちょうどいい気温の日が、まずない。首元が寒い。あるいは、スーツ自体暑くて無理。などなど、温度調節ができない。

見た目の問題も大きいですが、立っている本人が、スーツだと疲れるので長続きしない。スカートが気になってお手振りに集中できない。などの問題で、すぐにスーツはやめました。

「政治家をめざすなら、スーツで街頭に立つべきだ」というお声は、当初からあったのですが、駅で30分くらい立つ人ならそれでもいいですが、交差点では無理だということを、ここで強調させていただきたいと思います。

 

最初は、市民の方からいただくご意見は、とにかく、服装のことに集中したので、言われるままにいろいろと試しました。

これは、色は白ですが、ジーンズとUVカットの白シャツに変えたころ。

帽子は麦わらをかぶっています。

動きやすい服装になって、体はラクになってますが、まだ、白なので、目立たないと毎日のように言われていたころです。

雨の日は、自転車の中学生が着る雨合羽着用。

これ以外の雨合羽は、袖口や襟元から水が入って、結局、防水にならなかったので、

かなりの投資をしたあげく、スクール雨合羽に落ち着きました。

初期のころは傘さしてますが、これは、やがて、帽子に変わります。

傘さしていると、のぼりが持てないし、風にあおられたり、自転車にぶつかったり、いろいろ危険な目にあったので、

防水の帽子になりました。

顔は雨に打たれるので、化粧ができずすっぴんになるけど、しゃーない!と腹をくくったのもこのころ。

そして、ついに!

2018年7月9日、オレンジのシャツを着用し始めます。

複数の方に、「オレンジにしなさい」と言われ、

たしかユニクロのワゴンセールで500円で買ったもの。

蛍光のオレンジを着るようになって、

ようやく「色が目立たないからどこで立っているのかわからない」というクレームがピタリとなくなりました。

同じころ、「直球勝負」というのぼりの字が読みにくいとのご指摘もいただき、

政治色を出してもいいのではないかとのご意見も多かったことから、

「市民みんなが市長」というのぼりを使い始めました。

ブルーは松阪木綿と合うかな、と思って、着物を着た時もあった。

でも、手が降りにくく、翌日、腕が上がらなくなったので、1日で和服は終了。

のぼりに合わせて、全身青でそろえてみた。

自分としては気に入っていましたが、

「やっぱり青は目立たない」とのご指摘がまた増え始め、

どーしようかなあ、と毎日、考えていた。

そして、ついに!

10月になって、オレンジジャンパー登場。

これは、コメリで1,980円のところ、半額セールをしていたので、

「何かの時に役に立つかも」と思って購入。

たしか、小雨がぱらついており、

ちょうどいいと思って着たところ、

たまたま、夕刊三重の記者の方の目に留まり、

「オレンジをイメージカラーに決めたのですか」と聞かれたのです。

何と答えたか、正確には覚えていないけれど、

「市民の方から、交差点で目立たないからオレンジを着てくれ」とのリクエストが多かったので、

辻立ちの時は、オレンジを着ます」

というようなことを答えたはず。

早速、記事にしていただき、

この記事がものすごくたくさんの市民の方に読まれて、

これ以降、オレンジジャンパー来て街角に立つと、

「海住さんやな」

と言われることが増え、

これが定番となりました。

 

12月、寒くなったので、オレンジジャンパーの下はスキーウエアです。

これはお正月三が日、

夜明けから日暮れまで、一日中、松阪神社の鳥居の前に立ち続けるという耐久レースをやった時の服装。

着ぶくれして、何の人だかよくわかりませんが、

スキー用の毛糸の帽子をかぶり、

ズボンは二枚はいて、

カイロは4枚貼っています。

手袋は3枚がさね。

一緒に立っていた警備員のおじさんとはすっかり仲良くなり、

しばらくして、

工事現場の警備に立たれているところにばったり会い、

すごくうれしかった。

警備員のおじさんとは、

ほんとにどこへ行ってもお世話になりました。

警備員のおじさんの服装を見ると、

防寒はどこまで気合を入れないといけないかがよくわかり、

勉強になりました。

首にネックウォーマーを巻くのが大事だと教わったのも、警備員のおじさんからだった。

オレンジが定着したので、

市民の方から、「オレンジの傘があったから買っておいたよ!」とおすすめいただき、今でも愛用中。

3月。

「市長」という文字を入れないと、何の選挙に出る人かわからないとのご指摘をずっといただいていたのですが、

公職選挙法でどこまで許されるのかわからず、

さんざん、選挙管理委員会や警察を渡り歩き、

これなら大丈夫だろうということで、ようやく「女性市長を」たすきを着用開始。

マイクを使って街頭演説も始めました。

 

だけど、マイクが聞こえないんですよね。

メガホン使ったり、いろいろ試したけど、

結局、街宣車に乗せているくらいの本格的なスピーカーでなかったら、

全然、聞こえないというご指摘を、嵐のようにいただきました。

 

ということで、特注の超特大のぼりの登場。

これはサイズが大きいだけでなく、裏表が別々の文字で、

遮光になっているので、

見やすいのですが、

とにかく、重い!

雨にぬれたり、風にあおられたりすると、

重すぎて、体ごと持って行かれそうになります。

ですが、一年続けたおかげで、

すっかり体も強くなり、

右腕がのぼりを握る仕様になったので、

少々の風では大丈夫!

左腕は、一日中振っても、痛くならないくらい「お手振り仕様」になりました。

 

これは、ポスターにもなった写真。

12月の寒い日、ロング辻立ちをした時の写真です。

朝の7時に立ち始め、夕方暗くなるまでずっと同じ場所(射和の交差点)で立った時のものです。

時々、ロングをして、一日の交通量の変化を体で覚えていました。

この写真は、夕方5時半ごろ撮ったもので、

よく見ていただくとわかるのですが、

途中で雨が降り、コンビニで買った透明雨合羽を下に着こんでいます。

もちろん、一日中外なので、化粧は全部取れて、ほぼすっぴん。

それを、ポスターの写真に使うとは、昔の私なら考えられないことですが、

ロング辻立ちを終えて、

ものすごくテンションが上がっているので、

好きな写真。

ポスター用にスタジオで写真撮影もしたのですが、

結局、これが一番、自分が出ているよなあ、と思って、

ポスターもチラシも、名刺もこの写真を使いました。

 

服装に関しては、

実は、最初のころから、

かなり厳しいご指摘をいただいていました。

 

「スーツ以外はありえない」

とおっしゃる方は多かったし、

「あなた、化粧道具くらい買いなさい」

と言われることは日常茶飯事。

髪型に関しても、

「吉川ゆうみちゃんを見なさい。あの人は、毎朝、一時間かけて、髪を巻いているのよ。あなたも少しは見習いなさい」

と叱責されたこともありました。

 

みなさんがおっしゃることはすごくよくわかったし、

スーツも化粧道具も持っていないわけではなかったけれども、

道路で辻立ちする生活では、

安全と動きやすさ、そして、UV対策、防寒対策、虫対策、セクハラ対策を考えると、

肌を露出しない服装ということで、これ以外はあり得なかった。

日焼け対策、そして、熱中症対策としては、

帽子着用が必須。

これも、「帽子をかぶると顔が見えないから、かぶるなんて言語道断」と言われたりしましたが、

帽子かぶらなかったら、一時間で熱中症になります。

実は、数年前、消防団の活動中、熱中症になり、経験済みなので、

帽子は絶対にかぶるようにしていました。

眼鏡も、かけないほうがいいと言われたりしたけど、

UVカットのレンズをかけないと、

まぶしくて目が痛くなり、頭痛がして倒れるので、一番薄い色のサングラス着用。

 

一週間に1本使い切るくらい、

日焼け止めクリームにはお世話になりました。

8月に入ってからは、

せっかく塗ったクリームが、30分くらいで汗で全部流れるので、

最後の一か月は、

ほとんど日焼け止め対策もしていないです。

 

服装に関しては、

みなさまにご心配をおかけし、

申し訳なく思っています。

本当は、パリっとスーツを着て、

「できる女風」の格好をするべきだったんだろうなあと思うけど、

もしもスーツを着ていたら、

田んぼや畑に入っていって、

農作業しているおばちゃんと話すことはできなかった。

畑にいるおばちゃんは、みなさん、

「そんまんまのあんたでええやないか」

と暖かく受け入れてくださり、

すごくうれしかったです。

 

政治家にとって服装が何よりも大事なのだったら、

「公費」で高級なスーツを支給すればいい。

大事なことは、

どこを職場と考えるかということ。

 

私は、屋外で、雨の日も風の日も、カンカン照りの日もずーっと汗水流して働いている人たちのいるところが「現場=職場」だと思っていたので、

もしも市長になったら、

スーツは着ないで、

現場の方が着ている「活動服」とか「作業服」を制服にしようと思っていました。

服装のことを気にして活動できないのでは本末転倒だから、

汚れても大丈夫、少々のことでは破れない服装をして、

ゴミ収集のパッカー車に乗ってまちをめぐり、

まちで何が起こっているのか、

市民のみなさんの生活は今どうなっているのかを感じたいと思っていました。

 

服装問題は、これからもついて回ります。

どうやったら自分が格好良く見えるか、ということではなく、

常に動きやすく、仕事がしやすい服装で、

市民のみなさまに違和感なく受け入れていただける服装をめざし、

これからも試行錯誤してまいりたいと思います。

 

今まで、さまざまご指摘いただきありがとうございました。

これからも、ぜひ忌憚のないご意見いただきますようお願いいたします。

 

海住さつき