こんにちは。松阪市の海住さつきです。
地方政治に対する政治不信シリーズ2回目です。
(一回目はこちら→地方政治に対する政治不信 1 「だって政治には何もできないじゃないか」)
一年間の街頭活動を通じて感じた「人々の政治不信」。
人々が政治に対して感じる「不信感」のひとつに、
お願いだから政治的な立ち位置を明らかにさせるような踏み絵はやめてくれ!
というのがあります。
たぶん、市議選だったら問題ないのです。
市議選は、たくさんの人がお願いに来るから、
誰を応援しているか、というのを明らかにしたところで、
誰かを敵に回すことはない。
ですが、首長選挙になると、そういうわけにはいかない。
A候補を応援しますということは、
B候補を敵に回すということなので、
- うちは商売をやっている関係上、白黒はっきりさせることは勘弁してくれ。
- どっちの候補にも、昔、お世話になったからなあ。
- 仕事上、取引先が多いので、政治にはかかわらないことにしている。
- 近所の手前、そういう話はお断りです。
など、とにかく、政治ネタは人気がない。
ところが、冷静に考えてみると、
みなさん、主義主張がどうという話は一切されていない。
出てくるのは、
選挙がイヤだ。
というお話ばかりなわけです。
これ、すごくよくわかります。
選挙は、一部の人にとってはこんな楽しいものはないかもしれないけれども、
それほど、メリットがあるわけでもなく、
何かの義理で関わることになり、
断りきれない性格のため、
まじめに取り組んだ人ほど、
後のダメージがひどく、
もう、金輪際、選挙とはかかわりたくない。
という心境になるもので、
これは、
家族であっても同じで、
知り合いの議員さんで、
一回目の選挙でこりた奥さんが、
二回目からは一切事務所に顔を出さなくなったという方を何人も知っていますが、
もしも、どうしても選挙手伝えと言ったら、
奥さんが病気になるか、
離婚に発展するくらい深刻な「選挙嫌い」になるほど、
選挙というのは、
「政治不信」を生み出す元凶なんですね。
政治家は選挙の洗礼を受けて初めて民意を知るわけなので、
政治と選挙は切っても切れないものですが、
一般人にしてみれば、
やればやるほど人間不信に陥り、
友達を減らすしかない選挙など、
やらないにこしたことはない。
活動していく中で、
せっかくお知り合いになれた人から、
選挙が手伝えないから、
あなたの支持もできないと言われると、
選挙さえなければなあと、
心から思う。
敵味方を作って戦うのが好きな男性は選挙に向いているから政治家志望の人は多いけれど、
みんなとまんべんなく仲良くしたい女性は選挙に向いていないから政治家志望の人も少ないんじゃないかなあと、
思ったりもします。