こんにちは。松阪市の海住さつきです。
松阪市下蛸路町内に1000頭規模の牛舎建設計画があります。
近隣には大きな住宅地や小学校、水田等の農地があり、悪臭、騒音、農業用水の汚染、カラスやハエ増加等、
周辺住民の生活環境を著しく悪化させることが想定され、地域住民が一丸となって反対運動をされてきました。
平成25年6月18日、松阪市環境保全審議会が開催され、事業者も出席のもと、現地視察と事業者からの説明を受けて審議がされ、事業者に対し、
- 住民説明会を行うこと
- 詳しい資料の提出をすること
が要望され、その後で、第2回の環境保全審議会を開催することが決められました。
その後、住民からは3万841人の署名が県に提出されたり、下蛸路町牛舎計画対策協議会が立ち上げられたりし、事業者に対しては、公開質問状が提出されましたが、現在に至るまで、事業者からは一切の返答がありません。
そんな膠着状態の中、5年にわたり、反対運動を続けてこられた南虹ヶ丘牛舎建設反対委員会から、公開質問状をいただきました。
私は、市に現状の聞き取りを行い、松阪市環境保全審議会の議事録を読み込んだ上で、南虹ヶ丘牛舎建設反対委員会の方のお話を聞いた上で、以下の回答をさせていただきましたので、ここで公表させていただきます。
なお、回答については、南虹ヶ丘牛舎建設反対委員会のホームページでも公開されております。→http://gyuusyahanntai.seesaa.net/article/468975763.html
8月10日付夕刊三重にも掲載されました。
下蛸時町への牛舎建設問題について質問状
現市長は「住民の合意がなければ、市としては下蛸路町への牛舎建設を認めない」との態度をはっきりと表明されていますが、松阪市長選挙当選の暁には、この問題をどのようにとらえ、どのように対応されるか、具体的に記してください。
<海住さつきの回答>
南虹ヶ丘牛舎建設反対委員会のみなさまが先頭となり、地域が一丸となって反対の活動を長年続けてこられた思いをしっかりと受け止め、下蛸路町への牛舎建設は認めない立場をとる覚悟です。
具体的には、
1.環境保全審議会の議論で住民合意が得られない限り、市として開発行為の承認を行わない。
2.林地開発についても、住民合意が得られないことから、県に対して、反対する旨の意見書を出す。
さらに、公開質問状を出したにもかかわらず、数年にわたって事業者から何の返答もなく、南虹ヶ丘牛舎建設反対委員会のみなさまに疲労感がたまっている現状を重く受け止め、
3.市長、自ら直接事業者に面会を求め、牛舎建設反対を申し入れる。
ことを考えております。
牛舎建設反対に注いでこられたみなさまのエネルギーを、ぜひとも、未来をになう子どもたちや、よりいっそう住みやすいまちづくりに使っていただきたい。そのために、市長として全力でサポートしてまいります。長きにわたり、反対運動をお続けいただいてありがとうございました。みなさまの想いはしっかり受け止めてまいります。
2019年8月15日