こんにちは。松阪市の海住さつきです。
今回は、公約のひとつ「放課後児童クラブ改革」について、説明させてください。
- 松阪市の放課後児童クラブ「公設民営」の意味
松阪市の放課後児童クラブは、基本的に「公設民営」。建物など、ハード面の整備は市が行い(国・県・市がお金を出している)、運営は「保護者会」。この、「保護者会運営」という点が、「公設民営」の特徴です。
放課後児童クラブに子どもを預けている保護者の中から、役員を選出。会長、副会長、書記、会計、監査などの役職が選ばれ、一年任期で保護者会を運営していきます。PTAの役員と似た感じですが、保護者会の方が、保護者の人数が少ないため、役員の回ってくる確率は高い。とても負担なので、役員をやるのがイヤで、放課後児童クラブをやめた、というご家庭もあるほど。
一番負担なのが、経理事務。利用料金の集金、指導員さんへの支払い、社会保険の支払いなどなど、いわば、自営業の経理と同じようなことをしなければならないため、経理などやったことがない素人の方が担当になると、本当に大変で、なかなか年度末の決算も終わらない。あまりにも大変だとの声が多いので、税理士や行政書士など外部のプロの方に事務をお願いするためのお金を市が出すようになりました。
ですが、どなたにお願いするのか、どの作業をお願いするのかは、それぞれのクラブに任されており、対応もバラバラ。経理事務だけではなく、指導員さんの募集も各クラブに任されていて、こちらも大変なので市がやってほしいという要望がずっと出されているにもかかわらず、市はHPに簡単に募集記事を出しているだけで、なかなか人が集まらない。特に、長期休暇中は、子どもが朝からいるため、人の手配のつかない時には、保護者が交代で出ることもあるそうです。 - 放課後児童クラブの運営方針を市としてはっきり示すことが必要
放課後児童クラブができた当初は、とにかく子どもを預かってくれるところがほしいという要望が大きかったため、クラブができたというだけで感謝、感謝の保護者が多く、運営の方向性がぶれることもありませんでした。ですが、放課後児童クラブの存在が認知されるにつれ、「とにかく安く預かってほしい」という声がある一方、「預かるだけでなく、教育にも力を入れてほしい」「クラブから塾へ送迎できるようにしてほしい」など、保護者の要望も多様化してきました。世の中にたくさんある保育園や塾が、それぞれ特徴を打ち出しているように、放課後児童クラブも、はっきりと指導方針、運営方針を打ち出すべき時が来たのだと思います。
私は、以下の点を提案します。
①市として、放課後児童クラブ運営方針を明確に打ち出す。
②経理事務などは、アプリを導入したり、市で一括して取りまとめるなどして、保護者会の負担を減らす。
③支援員・指導員の募集、研修は市が責任をもって行う。特に研修に関しては「保育研修センター(仮称)」を設置し、新人だけでなく、ベテランの指導員さんも含め、スキルアップにつとめ、処遇を含めたステップアップにつなげる。 - 放課後児童クラブは、学校、家庭に次ぐ第三の居場所
放課後児童クラブは、学校、家庭に次ぐ第三の居場所になっています。かなり長時間を放課後児童クラブで過ごすこどもたち。長期休暇中は朝8時から夕方5時までずっと同じ部屋で過ごすことになります。最近は兄弟が少ないため、放課後児童クラブで他の子どもともまれることで、社会性を身につける子も多い。集団生活のマナーや、外遊びなど、子どもの発達にとってとても大切なスキルを教えられる場として、放課後児童クラブの存在感はましています。私は、ぜひ、松阪市で、放課後児童クラブを大改革することによって、元気でたくましい子どもたちを地域で育てていきたいと思います。
https://youtu.be/ZfiCckCNY9I