こんにちは。松阪市の海住さつきです。
政治経験も、行政経験もないのに、なぜ、政治家になろうと思ったのか?とよく聞かれます。
そこで、私が、政治にかけてみようと思った理由について、お話しするシリーズ2回目です。
(1回目はこちら→政治にかけてみようと思った理由 1 原点は、「今の教育はおかしい」という生徒のひと言)
消防団活動から学んだこと
東日本大震災の直後、地元で防災のために役に立ちたいと思って消防団に入団。2年間は団員として、6年間は分団長として活動してきました。
消防団活動では、本当にたくさんのことを学びました。
- 消防団員は、日々、訓練を積み、いざという時は、仕事も家庭も投げ出して災害現場に駆けつけていること。
- 活動手当は、危険や拘束時間に対して少ない額であることを考えると、消防団員はお金で動いている人たちではないということ。
- 火災・災害に対する知識やノウハウ、チームワーク、危機管理能力など、とても高いのに、あまり知られておらず、地域の防災計画の中心になっていないこと。
- 全国的に、消防団員が不足しているが、松阪市は比較的消防団活動が活発で、かろうじて定員を満たしていること。
- 消防団の活動が、火災から災害全般へ対象の幅を広げ、特に、避難所運営で中心的な役割を果たすことを期待されていることを考えると、女性消防団員の数をもっと増やさなければならないこと。
若者世代の入団者が増えないため、世代交代が進まないのが現在の課題。
今後は、活動内容をもっとわかりやすく発信したり、活動手当をわかりやすくするなどして、「持続可能な消防団組織」をめざす必要があるのではないでしょうか。
自治会・住民協議会の一本化はどうなる?
地域のために欠かせない存在でありながら、いったん役員を引き受けると、
- とにかく忙しい。
- 責任が重い。
- 他人のためにがんばっているのに、なぜか苦情を言われたり、怒られたりする。
- ほとんど無償。
などなど、「とにかく大変」なイメージしかなく、実際、大変なので、現役世代に敬遠され、世代交代が進まないのが、「自治会、住民協議会」。
現在、松阪市では、自治会と住民協議会を一本化する話し合いが始まっています。
住民自治を進めるため、行政主導で市内全域に作られた「住民協議会」。
自治会に比べると、歴史は浅いですが、条例によってしっかり位置付けられています。
一方、「自治会」は、歴史も古く、連合自治会を通して全国とつながっている。
人が生まれたり、引っ越したりすると真っ先に情報が入る「自治会」は、住民をつなげる最小単位で、自治会費という集金機能もあります。
「市役所が何でもやります!」という時代は過去のものとなり、市のお金も職員数も減っていく中で、「できることは住民自身がやる!」住民自治の時代がやってきました。
言い換えれば、かつては市役所がやってくれていたことを、どんどん、市が住民にお願いする=外注するようになったわけです。
そんな中で、住民協議会と自治会の役割分担があいまいなため、現場が混乱しているというお話をよく聞きます。
消防団にしても、自治会・住民協議会にしても、現場の最前線でがんばっている人たちのがんばりが評価されなかったり、うまく機能していないのは、制度設計に不備があるからです。
政治の力で、地域の組織をもっと強固なものにしたい。
それも、政治にかけてみたいという大きな動機のひとつになりました。
(続く)