こんにちは。令和元年松阪市長候補、海住さつきです。
さて、選挙疲れも取れてきたので、
今日から気合をいれて、
今回の選挙で最も言いたいことが満載の「公職選挙法」について、
思いっきり書きたいと思います。
最初に結論から申しますと、
「公職選挙法は、本来は、選挙にお金をかけないことを目的として作られた法律で、
お金がない人でも立候補できるようにするはずだったのに、
いざ、立候補しようと思ったら、
あれもダメ、これもダメと、ダメ!ダメ!ダメ!のオンパレードで、
こんなんだったら、もうやめじゃあ!と、最後は誰も選挙に出たくない状態に持って行くのが目的のようになってしまっている残念な法律である」
まず、1回目のテーマは、「街宣車の連呼問題」。
選挙の街宣車がうるさい!と言われる第一の理由は、
「名前の連呼がうるさい」。
一日中、ひたすら大声で名前の連呼している車がやってきたら、
うるさい!と思って当然。
ただ、この「連呼」は、
公職選挙法によって許された「候補者の権利」みたいなもの。
選挙の立候補の届け出をした時から、
市長選なら7日間、
朝8時から夜8時、
街宣車から名前の連呼をすることは、公職選挙法で認められています。
というより、選挙期間中の街宣車は、「連呼」しか認められておらず、「政策」を訴えることはできないという驚きの法律が公職選挙法なんですね。
ですから、
選挙期間中に街宣車がやってきて連呼するのは、
当然なのです、お騒がせしてごめんなさい。
ただし、学校や病院などの近くではやめましょうとか、
救急車などの緊急車両が来たらやめましょうということはマナーとして決められておりますし、
そのほかの場合でも、市民の方が、
街宣車に向かって「うるさいのでやめてください」と言えば、
たとえ、公職選挙法で許されていても、市民のみなさまに不快な思いをさせてまでやろうと思う候補者はいないので、
街宣車はすぐにボリュームを落としたり、場所を移動したりするはずです。
事実、海住さつきの街宣車は、「うるさい」と言われた場合は、即座にボリュームを落として場所を移動していました。
細かいことでは、
連呼できるのは、選挙管理委員会から支給された「腕章」をつけた者だけということも決められております。
問題は、選挙期間以外の場合です。
私、海住さつきは、「海住さつきと語る会」という後援会を作っており、その後援会が街宣車を一台持っていましたので、
選挙運動が始まるよりかなり前から街宣車を出して、市内を街宣して回りました。
これについては、きちんと警察にも届をし、許可を得ておりますし、
長時間、車を止める場合には、「道路使用許可」も取りました。
ですが、連呼はできません。
政治団体の街宣車は、特定の候補者の名前の連呼は、
選挙期間中であってもできません。選挙期間以外はなおさらできません。
ですから、どういうアナウンスをしていたかというと、
「こちらは、海住さつきと語る会です。私は、代表の海住さつきと申します」
というあいさつで始めて、政策についてお話していました。
ですが、車を走らせながら話していると、
どうしても、名前だけが印象に残り、
連呼しているような印象を与えてしまうことがあったと思います。
そのため、「今、海住さつきの車が連呼していった」
という通報が、何度も選挙管理委員会にありました。
そのたびに、「今、市民の方から匿名の電話がありまして、連呼の疑いがあるとのことですが、連呼しましたか?」
という電話が私のケータイにありました。
選挙管理委員会の人も、直接聞いているわけではないので、
「ダメでしょ!」とは言えず、
「していませんよね?」という確認の電話になってしまうのです。
連呼に関しては、
特に神経を配ったところで、
通報されて、街宣できなくなったら元も子もないので、
ものすごく気をつかっていました。
例えば、名前を言ったら、ひと呼吸おいて、次の言葉との間に「間をとる」とか。
ここで、いったん公職選挙法をまとめると、
選挙期間中の街宣車(=海住さつきの看板をつけて走らせている車)は、連呼OK。
しかし、選挙期間以外に走らせる政治団体の車(=海住さつきの看板をつけていない車)は、連呼禁止。
公職選挙法は、連呼以外にも、選挙期間中にできることと、選挙期間以外にできることが、真逆のことが多く、
市民の方が混乱する原因となっているので、
そのことについては、また改めて書きます。
さて、今日は、この「連呼通報事件」について、もっと別のウラ話について書いておきます。
5月の連休明けから、街宣車の準備を始め、
「海住さつきと語る会」として、少しずつ街宣を始めました。
と言っても、ウグイス嬢をお願いする余裕はありませんので、
運転手さん1名と、私、海住さつき本人が乗り込み、
松阪市全域を細かく、回りました。
単純に「うるさい!」というお叱りは、
すぐに「ごめんなさい」して、場所を移動し、その場で解決しました。
問題は、直接、街宣車に「うるさい」と言わず、選挙管理委員会に通報された時のことです。
実は、「あ、今、この人に通報されたな」というのは、
選挙管理委員会から電話がある前にすべて察知していました。
車で走らせながらマイク使っていると、
本当に不思議なことなのですが、
受け入れられているのか、
それとも、
敵意を持って見られているのか、という「空気」がビンビンに伝わってくるのです。
通報されたな、と思った時は、いずれも、
- 同じ車と不自然に何度もすれ違う。
- 明らかに、後続車がずっとついてきている。
- 部屋のカーテンを細く開けて見ていた人が、車を確認するとさっと部屋に入っていった。
などのことがありました。
単純に「うるさい!」と怒って出てこないで、電話する人たちは、どういう方なのか?
「連呼している」と具体的に指摘する人というのは、
相当、公職選挙法に詳しい人のはずです。
私も、今回、候補者になって初めて、「連呼」の規定について知ったくらいなので、
選挙の経験がない人に「政治団体の街宣車は連呼禁止だ」ということはわからないはず。
しかも、通報する時に、「連呼していた」とは言わず、
「連呼の疑いがある」とおっしゃっているのです。
選挙管理委員会からの電話を受けながら、さすがだなあと思いました。
・・・ということで、本日の結論 :
「海住さつきと語る会」の街宣車が連呼していると通報して下さった竹上陣営のみなさまには、大変、ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。
なお、選挙管理委員会からの電話があると、これは一応「お尋ね」「確認」という形はとっているものの、
「選管に怒られた!」「警告された!」「次は警察か?」となるので、
事務所のスタッフや運動員をビビらすには十分。
それだけで、シューンとなってしまう人もいっぱいいるので、
効果絶大です。
海住さつき