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ジャンボタニシ=スクミリンゴガイの被害と対策 @松阪市

こんにちは。令和元年松阪市長候補の海住さつきです。

松阪市内の水田で、ジャンボタニシ=スクミリンゴガイが大量発生し、大問題となっています。

今年度から、予防対策に補助金が出るとのこと、

その被害と対策について調べてみました。

 

<ジャンボタニシ=スクミリンゴガイ>

松阪市内では、主に海側の田んぼでジャンボタニシが大量発生。

西黒部、東黒部などで多くみられるそうですが、

山側に皆無かというとそうでもなく、

各地でみられるそうです。

今年の6月ころ、大量発生し、

田んぼが全滅した場所もあるとか。

田植えした直後の稲を全部食べてしまうらしい。

水田内への侵入を防止するため、

入水口に網を張るなどの対策をとっているとのことですが、

網には、ジャンボタニシ以外のものもたくさん引っかかるため、

なかなか思うようにはいかないとのこと。

 

私は、田んぼのあぜ道にたくさんジャンボタニシがいることにまず気づき(踏んだらぐしゃっと貝殻が割れる音がしたため)、何だろうと思っていたら、

農家の人が、

「あんた、政治家目指すんやったら、ジャンボタニシのこと、ようわかっとってもらわな困る」

「今年、ジャンボタニシの補助に700万、松阪市は出すらしいけど、全然、足らん。

百姓にとっては死活問題。何とかしてくれ」

と教えてくれました。

 

選挙が終わってやっと時間ができたので、

早速、市役所へ行って調べてきました。

松阪市のジャンボタニシ対策は以下の通りです。

 

<松阪市 ジャンボタニシ 予防支援>

今年散布した石灰窒素の費用の3分の2の額を補助。

申請の〆切は令和元年12月27日。

 

農家の方がおっしゃっていた700万円とは、松阪市が今年度補助金として出せる金額の上限が700万円ということ。つまり、12月27日に締め切った後、集計を行い、もしも、申請が多くて、700万円を超えてしまう場合は、まんべんなく、すべての農家に補助ができるようにするため、調整するとのこと。

ちなみに、石灰窒素は田んぼ1反につき、20キロ(1袋)=3000円程度 を散布。

700万円÷2000円(=1袋3000円×3分の2)=3500袋(=3500反分)

松阪市の耕地は8560ヘクタール。そのうちの8割=6580ヘクタールが田んぼ。

1ヘクタール=100アール(=10反)なので、65800反の田んぼがあるので、

全体の5%の田んぼ分の補助金が確保されていることになる。

もしも、5%以上の田んぼでジャンボタニシの予防対策をするとなると、

たしかに、農家の人が言われたように、補助金が足りなくなる。

 

ジャンボタニシは、いわゆるタニシとは別もので、

1981年に、食用として台湾から輸入。

まったく需要がなく、1984年には有害動物に指定され、廃棄された。

しかし、廃棄されたものが野生化し、天敵がほとんど存在しないため、爆発的に個体数が増加。

田んぼに入ると、イネを食うので、農家の人にとっては大問題となっている。

 

対策としては、石灰窒素をまく予防と、薬剤をまく駆除があり、

今年度、松阪市は、予防(つまり来年度に向けた予防措置)に補助金を予定。

来年度は駆除にも補助を予定している。

今年度、発生してしまったことによる被害に対する補償は、松阪市としては行わない(保険でカバーしてほしいとのこと)。

もともと食用として輸入されたが、寄生虫がいる可能性があり、卵にも毒があることから、食用には適さない。

また、水田に発生した場合は、直接つかまえて殺すしかないが、素手で触ると毒があるので危険。

農業用機械に貝が付着している場合、そのまま別の田んぼに入るとそこから拡大するので、機械の洗浄が必要。

 

農家の人のお話では、かなり深刻なようで、

私が少し、田んぼのあぜを歩いただけで、数個、踏んだことから考えても、

かなりの数が生息していると思われます。

 

ジャンボタニシは、3センチくらいの大きさで、普通のタニシよりかなり大きいので、見つけたら素手で触らず、捕殺してくださいとのこと。また、卵はピンク色で、水中では孵化できないので、見つけたら、水中に落としてくださいとのことです。

 

詳しくは、松阪市のHP→https://www.city.matsusaka.mie.jp/soshiki/32/sukumiringogai.html